一般社団法人Platooとエジプト考古学者・河江肖剰先生によるYouTubeチャンネル『河江肖剰の古代エジプト』は、2024年3月から4月にかけてエジプト政府観光局の招待を受け、エジプト各地での撮影ロケを行いました。このプロジェクトは、長年にわたる古代エジプトの発信が評価され、特にエジプト政府がその価値を認めた結果として実現したものです。
エジプト遺跡撮影の目的と背景
このロケは、エジプトの文化遺産や観光としての魅力を伝えるだけでなく、Platooが掲げるSDGs目標、特に「4.質の高い教育をみんなに」と「11.住み続けられる街づくりを」の達成に向けた取り組みの一環として実施されました。質の高い教育コンテンツを多くの視聴者に届けることで、エジプトの歴史や考古学への理解を深め、また世界遺産の保護・保全の重要性を広めることが目標です。
エジプト政府観光局からの特別なサポートのもと、河江先生と撮影チームは、エジプト全土の遺跡を巡り、古代の謎に迫る映像を次々と収録することができました。
撮影ロケ地
今回の撮影では、エジプトを代表する文化遺産の数々がロケ地として選ばれました。ギザのピラミッド周辺にある貴重な遺跡を始め、カルナック神殿やルクソール神殿、王家の谷といった、考古学的にも観光的にも重要な遺跡や、オープン前の大エジプト博物館、エジプト考古学博物館、アレキサンドリアのグレコ・ローマン博物館などが含まれました。それぞれの場所では、河江先生が、歴史的背景を分かりやすく解説。視聴者にとっても、単なる観光映像ではなく、学びに満ちたコンテンツとなっています。
例えば、カルナック神殿での撮影は圧巻でした。昼間の強い日差しの中で撮影された映像は、巨大な石柱が連なる壮大な光景を鮮明に捉えています。河江先生は、カルナック神殿が古代エジプトで最大規模の宗教的中心地であったことを強調し、その建築技術や神殿の社会的役割についても詳しく説明されました。
また、ルクソール神殿では、夜間のライトアップされた神殿の撮影が行われ、視覚的に非常にインパクトのある映像が収められました。この神殿の中をゆっくりと歩きながら、古代のファラオたちの時代の繁栄を感じることができる場面は、視聴者に強い印象を与えることでしょう。
メイドゥムピラミッドの撮影は、他のピラミッドと比べてその特徴的な崩壊した外観が印象的でした。このピラミッドの特殊な形状について河江先生は、この形状に至った幾つかの説を紹介され、エジプト建築の試行錯誤の一端を垣間見ることができるエピソードを語りました。
チームワークで成し遂げた挑戦
ロケは壮大で多岐にわたるものであり、チーム全員が密に連携しながら進められました。過酷な現場や、砂漠の厳しい気候、長時間に及ぶ移動など、困難な状況に直面することもありましたが、全員がプロフェッショナルな姿勢を持ち、互いにサポートし合うことで無事に乗り切ることができました。特に、エジプト政府観光局の配慮によって遺跡内部へのアクセスが許可され、一般公開されていない場所での撮影も実現できたことは大きな挑戦であり、喜びでした。
そして今回の撮影において、特筆すべき点はドローンによる撮影です。特別な許可の元、高性能ドローンを活用し、ギザのピラミッドやカルナック大神殿やナイル川の美しい景色を上空から捉えた映像は、他では見ることのできない貴重な財産となりました。視聴者の皆さんは、これまでにない角度からエジプトの遺跡を体感でき、壮大さを一層感じ取ることができるでしょう。
このドローンによる映像は、2025年1月25日(土)より森アーツセンターギャラリー(東京・六本木)で開幕する「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」の展示映像としても提供されることになっています。
企業との連携とSDGs目標への取り組み
今回のロケの成功は、エジプト政府観光局および、Pltooの趣旨に賛同いただいた、株式会社NTPセブンス様および株式会社ワールドスキャンプロジェクト様、そして日頃からチャンネルを深く支えてくださるメンバーシップの皆様の協力なくしては成し得なかったものであり、改めて深く感謝を申し上げます。
また、Platooが掲げるSDGs目標の達成にも重要な一歩となりました。目標4「質の高い教育をみんなに」については、YouTubeを通じて考古学や歴史、文化の魅力を幅広い視聴者に届けることができ、知識の普及と教育の機会提供に貢献しています。また、目標11「住み続けられる街づくりを」では、エジプトの文化遺産の保護やその価値を次世代へ伝えるための活動としても大きな成果を挙げたと言えるでしょう。
今後の展望
今回のエジプトでの壮大なロケを通じて得た映像は、河江肖剰先生のYouTubeチャンネルにて「今、絶対に見たいエジプト 2024」シリーズとして順次公開中です。
今後も、Platooは世界中で文化遺産の保護やその魅力を広めるための活動を継続し、SDGs目標の達成に向けて邁進していきます。そして今回のプロジェクトを通じて得た経験を活かし、さらに多くの人々に教育と感動を届けることを目指してまいります。
今後も私たちの活動にご注目いただき、多くの方々と共に持続可能な社会を目指していけることを心から願っています。